自力はダメ?特殊清掃しなければ消せない臭いとはお役立ちコラム

腐敗臭や死臭は通常の臭いとは比べ物にならないほどきつく、簡単に消臭できません。そのため、業者依頼が必要かどうか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな特殊清掃業者を検討する程の臭いについて紹介します。

この記事を監修した人

小西 清香氏(整理収納アドバイザー)
小西 清香氏
(整理収納アドバイザー)

元汚部屋出身の整理収納アドバイザー。テーブルの上には書類がいっぱい、畳んでいない洗濯物の山から洋服を探す日々。そんな私でも整理収納アドバイザーの資格を取った事がきっかけで、片付けられられるようになりました。以前の私と同じように片付けが苦手な方の力になりたいと思い、片付けの仕事をしています。

特殊清掃の必要な臭い

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まず始めに、特殊清掃が必要な臭いについて紹介します。

 

死臭

孤独死などにより、遺体が放置されることで起こります。遺体の腐敗速度によって臭いの度合は変わりますが、基本的に死後2∼3日で発生すると言われています。臭いの原因は死亡したことにより免疫作用が失われ、細菌が増殖し、遺体を分解することです。また、長期間の放置は遺体から体液などが染み出し、家具や家そのものに臭いが移ります。そのような臭いは遺体を処理しただけでは消せません。

 

ゴミ屋敷臭

ゴミ屋敷の前などを通った時に感じる臭いです。主に3つの臭いがあると言われています。

 

ゴミの臭い

食べ物が腐った臭いです。腐敗した生ゴミの放置により臭いを発しています。キッチン周りのゴミ箱のような臭いです。

 

トイレの臭い

アンモニア臭と呼ばれる臭いです。トイレなど水回りが詰まっていたり、掃除が全くされていないと臭いが漏れ出してきます。また、ゴミ屋敷で水回りが使えない方はペットボトルに用を足し、そのまま放置する方もいます。そのような原因からアンモニア臭(トイレの臭い)が発生します。

 

カビの臭い

水回りの手入れがされていなければ、湿度などの影響で部屋にカビが生えます。発生しない場合もありますが、基本的に部屋を閉め切ったままゴミ屋敷で生活すれば部屋の中にカビが生えてきます。

 

動物の臭い

家や部屋に犬や猫を放し飼いにしている方もいます。この犬屋敷、猫屋敷と呼ばれる家屋が放つ強烈な臭いは、動物の糞尿の臭いです。放し飼いでしつけをされていないため、あらゆるところで糞尿をし、臭いが発生します。

 

主にこの3つが特殊清掃の必要な臭いです。

臭いを放置すると

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これらの臭いは放置しなくてもきついものですが、放置すると大惨事を起こします。この章では放置する危険性を紹介します。

 

部屋への染みつき

臭いの成分は壁や床に染み込みます。そのため、自力で臭いの原因を全て消毒、消臭、清掃しても臭いが残ってしまう場合があります。腐敗臭や死臭が残れば快適な生活をするのは困難です。また、そのような部屋が賃貸であれば賠償を請求されてしまいます。(孤独死の場合は賠償されないこともあります)

 

近隣への迷惑

近隣住民からしてみれば臭いは外にあるため、換気ができなくなります。また、集合住宅などで臭いが漏れ出せば消臭方法はなく、放置している方が消臭する以外に解決策はなく、大きな迷惑がかかります。

 

害虫問題

ハエやウジといった虫は臭いの元である遺体やゴミなどに卵を産み付けます。そのような害虫が大量繁殖すれば近隣住民の家にも出没します。また、それが集合住宅であれば、一棟全体で害虫が徘徊することになるため、いくら清掃しても発生するといった状態になり、多くの方に迷惑が掛かります。

 

家の腐敗

臭いの原因である遺体、ゴミ、ペットの糞尿は家の腐敗を進行させます。放置される時間が長ければ長いほど、壁や床は腐り、最終的には穴が開いたり抜けたりします。そして、最終的には家そのものの倒壊を引き起こすかもしれません。臭いの原因を放置するだけで今の家を失う可能性もあるのです。

 

このように特殊清掃業者が必要な臭いは、放置により近隣に大きな迷惑をかけたり、自身の住まいが無くなる可能性もあります。

自力ではできない理由

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では次に、なぜ自力で腐敗臭や死臭を消臭できないかを紹介します。

主な理由は「臭いの染み込み」です。臭いが壁や床にしみこんでしまった場合、部屋のフローリングや壁紙を張り替えても効果はほぼありません。壁板や床板そのものを張り替える必要があります。また、壁や床そのものに孤独死による体液や、ペットの糞尿の染み込みが確認された場合はその下や周りも染み込みがないか確認しなくてはなりません。

このように腐敗臭や死臭の除去は部屋の解体作業を必要とするため、自力で進めることはほぼ不可能です。

 

さらに、特殊清掃業者の必要な臭いの多くは非常に臭気が強く、市販の消臭剤などでは消すことができません。また、そのような臭いは換気ができず、窓を閉め切った状態で消す必要があります。つまりオゾン脱臭機など業者ならではの機材を使う必要があるのです。

 

もちろん解体工事ができ、業者ならではの機器を購入して使える場合は自力でも可能です。ただ、これらの機材をそろえ、作業を進めるのは業者に依頼するより高額であるのは明白です。

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脱臭が必要な現場は臭いだけではない

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このように特殊清掃業者の必要な臭いと、自力で進められない理由が理解していただけたかと思います。ただ、特殊清掃業者を呼ぶ理由は消臭だけではありません。特殊清掃業者に依頼すると消臭以外にも多くのメリットがあります。

 

遺品整理

死臭がする現場は誰かが亡くなった現場です。つまり、遺品の整理もしなくてはなりません。特殊清掃業者はそのような作業も手伝ってくれます。また、遺品整理士や遺品供養士などが在籍している業者もいるので、遺品整理について知識がなくても安心して任せられます。

さらに、遺品の捜索や供養に対応している業者もいます。大切な品が見つからない時や、捨てられない遺品を見つけた場合も安心です。

 

回収、買取

腐敗臭のするゴミ屋敷は大量の物が散乱しています。そのため、大量の物の回収や買取が必要です。特殊清掃業者は脱臭と並行して、回収や買取を進めてくれます。ただ、臭いがしみ込んでいる家具や家電、日用品は買取できませんのでご注意ください。

 

リフォーム

脱臭、清掃後は気持ちよく過ごしたいものです。特殊清掃業者の中にはそんな快適を作るリフォームに対応してくれるところもあります。

 

※上記の作業は一例です。業者の中では受け付けていないところもあります。希望される場合は必ず依頼する業者に問い合わせるようにしてください。

特殊清掃業者依頼の流れ

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特殊清掃業者に依頼するメリットが分かったところで、最後に依頼の流れを紹介します。

 

1.業者選び、問い合わせ

業者を選び、問い合わせます。臭いの問題は早急に対処する必要があるため、迅速対応ができる業者を選ぶことになるとは思いますが、悪徳企業に依頼しないようにホームページの有無や問い合わせ時の対応など、少しでも怪しい点はないか確認するようにしましょう。

 

2.見積もり

業者が部屋を訪問し、見積もりをします。この際に正確な見積書をもらいましょう。パック金額の場合は追加料金など例外はないか必ず確認してください。また、問い合わせ時や見積もり前の契約はしないでください。見積書を判断してから契約しましょう。

 

3.作業

消毒、消臭、解体工事を進めていきます。現場の状況に応じて進めていきます。また、残置物がある場合は分別し、処分や買取などを行います。大切なものや残してほしいものを誤って捨てられないように、事前に通知するか、立ち会いを忘れないようにしましょう。

 

4.確認、清算

作業が終われば、業者と一緒に現場の確認をします。見積もり通りにできているか、問題点はないか確認しましょう。問題がなければ清算をして終了です。

 

このような流れが一般的な作業の流れです。

まとめ

基本的に腐敗臭や死臭が発生すると壁や床に臭いが染み込むため、自力での消臭は困難です。そのため、特殊清掃業者の依頼を検討してください。また放置すれば、近隣住民や自身の生活に多大な被害と問題を引き起こすので、放置しないようにしましょう。

孤独死の場合もゴミ屋敷の場合も一人で解決しようとすると、思いつめてしまう場合もあります。そのため、まずは誰かに相談し、一人で抱え込まないようにしましょう。

この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。お読みいただきありがとうございました。

この記事を執筆した人

執筆者
株式会社プログレス
編集部 F・N
「身近な問題の解決を記事でサポートする」をモットーに、プログレス各種サイトのコラムを執筆中。
「もし自分が特殊清掃を必要とする立場になったら?」という視点を崩さず、わかりやすく心に刺さる情報を発信。

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